令和7年度(2025年度)の合格率は全体で67.5%。ただしこれは試験が免除された人も含んだ数字で、基礎試験から受ける「試験ルート」の合格率は35.9%。合否を分けるのは、総合8割程度が必要な基礎試験。
日本語教員試験の合格率は、ニュースなどで「6割以上」と紹介されることがあります。
でも、受ける人の立場によって、実際の合格率は大きく変わります。
日本語教員試験の合格率の推移
日本語教員試験は、令和6年度(2024年度)に始まった新しい国家試験です。
これまでに2回行われ、文部科学省から次のような結果が発表されています。
| 令和6年度 (2024年度) |
令和7年度 (2025年度) |
|
|---|---|---|
| 試験日 | 2024年11月17日 | 2025年11月2日 |
| 受験者数 | 17,655人 | 17,597人 |
| 合格者数 | 11,051人 | 11,876人 |
| 合格率 | 62.6% | 67.5% |
※合格者数には、経過措置によってすべての試験が免除された人も含まれます。
この「全体の合格率」には、試験を受けずに合格扱いになった人も入っています。
令和7年度(2025年度)でいえば、受験者17,597人のうち2,852人が、経過措置で試験がすべて免除された人でした。
そのため、全体の合格率は、実際に試験を受ける人の感覚よりも高く見えます。
ルート別の合格率
登録日本語教員の資格を取る方法には、いくつかの「ルート」があります。
ルートによって、受ける試験と合格率が大きくちがいます。
| ルート | 受ける試験 | 令和6年度 (2024年度) |
令和7年度 (2025年度) |
|---|---|---|---|
| 試験ルート | 基礎+応用 | 8.7% | 35.9% |
| 養成機関ルート | 応用のみ | - | 70.0% |
| 経過措置 Cルート | 応用のみ | 60.8% | 70.2% |
| 経過措置 D-1ルート | 応用のみ | 60.3% | 67.6% |
| 経過措置 D-2ルート | 応用のみ | 63.7% | 74.1% |
| 経過措置 Fルート | 基礎+応用 | 16.5% | 33.3% |
※経過措置のE-1・E-2ルートは、基礎試験・応用試験の両方が免除のため合格率はありません。養成機関ルートは令和7年度(2025年度)から。
これから勉強を始めて、養成講座に通わずに受ける人の多くは「試験ルート」です。
試験ルートの合格率は、1回目の8.7%から、2回目は35.9%まで上がりました。
一方、基礎試験が免除される養成機関ルートや経過措置のルートは、7割前後が合格しています。
合否を分けているのは基礎試験
試験ルートの結果を、基礎試験と応用試験に分けて見てみます。
| 試験ルート | 令和6年度 (2024年度) |
令和7年度 (2025年度) |
|---|---|---|
| 受験者数 | 3,681人 | 3,538人 |
| 基礎試験の合格者 | 323人(約8.8%) | 1,309人(約37.0%) |
| 応用試験までの合格者 | 322人 | 1,269人 |
※割合は、文部科学省が公表した人数から当サイトで計算したものです。
令和7年度(2025年度)は、基礎試験に合格した1,309人のうち、約97%が応用試験にも合格しています。
つまり、試験ルートでいちばんの壁になっているのは、応用試験ではなく基礎試験です。
基礎試験に合格できなかった場合は、応用試験は採点されません。
基礎試験の合格は、次の年にも使える
基礎試験に合格して、応用試験だけ不合格だった場合は、基礎試験合格証明書が交付されます。
次の年からは、その証明書を出せば基礎試験が免除になり、応用試験だけを受ければよくなります。
合格基準と、自己採点の考え方
合格基準は、文部科学省の実施要項で次のように決められています。
- 基礎試験(100点):5区分それぞれ6割程度+総合8割程度
- 応用試験(110点):総合6割程度
- 年度ごとの難易度の差などで、合格基準が調整されることがある
点数にすると、基礎試験は100点中80点程度、応用試験は110点中66点程度が目安です。
試験の時間や問題数など全体のしくみは、日本語教員試験とは?の記事でくわしくまとめています。
試験当日の自己採点はむずかしい
日本語教員試験は、問題冊子を持ち帰ることができません。
そのため、ほかの資格試験のように、試験当日にスクールの解答速報で自己採点するのはむずかしい試験です。
結果は、12月の結果通知日に、日本語教員試験システムの「マイページ」で確認します。
令和8年度(2026年度)の結果通知日は、2026年12月18日(金)の予定です。
試験後に出る講評・振り返り
解答速報が出ないかわりに、試験のあとには、日本語教育の出版社やスクールが講評や振り返りの記事を出しています。
「今年は難しかったのか」「どんな問題が出たのか」を知りたいときの参考になります。
令和8年度(2026年11月8日)の講評
令和8年度(2026年度)の試験は、2026年11月8日(日)に行われます。
試験のあとに各社から講評・振り返りが公開されたら、このページに順次追記します。
令和7年度(2025年度)の講評の例
- アルク「日本語ジャーナル」:令和7年度日本語教員試験を振り返る(2025年11月4日)
- ヒューマンアカデミー「にほんご日和」:受験体験レポート「令和6年度日本語教員試験」を受けてきた!(2024年11月19日)
アルクの振り返りでは、令和7年度(2025年度)の基礎試験は前年より難易度が下がったと分析されています。
合格率の大きな変化と合わせて読むと、試験の傾向がつかみやすくなります。
合格率からわかる対策
2回分の結果から、これから受ける人にとってのポイントは次の3つです。
- 試験ルートは、基礎試験の8割程度を最優先の目標にする
- 5区分すべてで6割程度が必要なので、苦手な区分をつくらない
- 基礎試験の勉強が不安なら、養成機関ルートで基礎試験を免除にする方法もある
基礎試験の出題範囲「必須の教育内容」は、50項目講座で1回1項目ずつ確認できます。
勉強の進め方は、日本語教員試験の勉強法の記事でスケジュール例とあわせて紹介しています。
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- 音声学・文法・聴解などの単科講座も選べる
- 講座の内容や料金は公式サイトで確認できる
まとめ

- 令和7年度(2025年度)の全体の合格率は67.5%(試験免除者を含む)
- 基礎試験から受ける試験ルートは35.9%(令和6年度・2024年度は8.7%)
- 基礎試験が免除のルートは7割前後が合格
- 合否を分けるのは基礎試験(総合8割程度+各区分6割程度)
- 問題冊子は持ち帰れないため、当日の自己採点はむずかしい。結果通知は12月18日(予定)
日本語教員試験の合格率は、全体の数字だけでなく、自分が受けるルートの数字で見ることが大切です。
試験ルートで受けるなら、まずは基礎試験の8割程度を目標に、5つの区分をまんべんなく固めていきましょう。
試験の全体像は日本語教員試験とは?、資格を取るまでの流れは登録日本語教員になるには?もあわせてご覧ください。
※合格率・受験者数は、文部科学省「令和7年度日本語教員試験実施結果をお知らせします」(2025年12月12日)、合格基準は「令和8年度日本語教員試験実施要項」、結果通知日・問題冊子の扱いは「令和8年度日本語教員試験 試験案内」にもとづき、2026年10月時点でまとめています。最新の情報は、文部科学省の公式サイトでご確認ください。